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南越前町担い手農家インタビュー「私たちの営農💪」その12

2022.03.30
仕事

その12 野村浩治さん

品目 米、そば、 飼料米
面積 米約15ha そば2ha 飼料米3.5ha
場所 大門・橋立・広野・社谷(一部)
特徴 山あいの小さな田んぼで美味しいお米を作っています

Q.農業を始めたきっかけと今までの道のりを教えてください

A.始めは農協で12年働いていて、越前たけふと今庄が合併した時に、今庄転作組合に籍を移しました。転作組合とは、蕎麦や麦などの機械作業の請負をする組織です。

生産組合が解散した頃の転作組合はほとんどの集落と関わっていましたが、集落営農が立ち上がり出すと仕事は次々減っていきました。

農協で仕事をしていたときに国鉄OBの方が農業をやっていましたが、誰かがやらなければならないと思って独立しました。今は2人でやっています。

米作りを誰かがやらなければいけない、そういう強い思いで農業をやっています。

 

Q.専業農家として独立に必要と考える要素を教えてください

A.法人化に向けて動かなければならないと思います。個人でやるより法人化です。金融機関も含めて信頼度が違います。

 

 

Q.現在の課題はありますか

A.獣害がひどいです。高齢化が進み、獣害用の柵設置作業を行うのが厳しいです。獣害対策としてワイヤーメッシュ柵を張らなければなりません。補助は出ますが設置は自分たちでやらなければなりませんが人手が足りない状況です。

そのため、罠をかけて、おりをかけて全部自分でやっています。

他には山合いの奥の方にいくと、田んぼの面積より土手の面積の方が広くなってきますので草刈りが大変です。

 

 

Q.将来の展望はありますか

A.現在、人から農地を譲り受ける話が進んでいます。規模拡大予定です。

今後は、法人化して会社組織としてやっていきたいですね。

Q.スマート農業についてはどう思いますか

A.直進機能付きの田植機を使っていますが、山ベタにいくと電波が届きません。

しかし、スマート農機を導入していかなければならないと思っています。

ラジコンヘリによる農薬散布はオペレーターとしてやっています。

今は個人でドローンを所有して飛ばす時代になりました。ヘリは本体費用が高いですがヘリの方がいいと個人的には思います。ダウンウォッシュが全然違います。(*ダウンウォッシュ:吹きおろす風のこと、これにより葉などが捲れて葉裏に農薬等がかかりやすくなる。)

人の仕事を請け負うなら散布による効果を見なければいけません。他人の圃場を請け負うなら責任が伴います。

Q.町にサポートして欲しいことはありますか

A.今後も手厚い補助関係を続けていって欲しいです。まず農業機械が高いので、機械に補助は必須です。また田んぼ1反あたりで補助を出したり、シルバー人材センターに頼めば草刈りの半額分の補助を出したりする制度は素晴らしいですね。

それとは別に、各集落ではなく町で一元化して恒久柵を全域に張って欲しいです。

Q.農業への思いを聞かせてください

A.山間の田んぼなので水は綺麗です。収量は穫れないですが、穫れない収量を補うように、ブランド化していけたらいいと思っています。

高齢化が進み、周りの人がリタイヤしていくのが見えるのでなお頑張るという思いでやっています。お米もやっていますが育苗用のハウスがありますので、ぶどう等の果樹にも取り組みたいと思っています

Q.野村さんにとって農業とは何ですか

A.生きるための仕事ですが、「如何に生きるか」に尽きると思います。

農業を楽しみながら生きていきたいですね。人が羨む仕事にしたいです。

 

 

 

 

 

執筆 中谷

お問い合わせ先

南越前町役場 農林水産課

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