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南越前町担い手農家インタビュー「私たちの営農💪」その8

2022.03.16
仕事

その8 森下英一さん

品目
場所 湯尾
規模 水稲 12ha
特徴  100%の米粉を製造しています

 

 

Q.現在の取り組みについてお聞かせください

A.米をJAなどに委託するのではなく、自分の腕で売るということは、米屋の真似事をすることに他なりません。新米を100%粉にすることにこだわって米粉を製造しています。

また、米以外のものをやるのも手です。米を作るだけが農業ではありません。

農業を続けて色々なことがありました。もう一花咲かせる年齢ではなくなりましたが色々な思いはあります。

 

 

Q.課題・米作りの課題について教えてください

A.3K(きつい、汚い、危険)です。 園芸(野菜など)ならキラキラしたことが出来ますが、米はそうならないです。田んぼと向き合う以上、泥にまみれます。その上、冬の時期をどうするかの問題も付きまといます。昔は地域に貢献する一心で除雪車などに乗りましたが、今は違いますからね。

 

Q.スマート農業についてどう思いますか?

A.スマート農業は話題性だけで全然ダメですね。

農家として、自分の操作で機械をまっすぐ走らせるのが腕の見せ所です。直進するだけで数百万もお金がかかるのは割に合いません。

ドローンは使っていますが、農薬の問題(空中散布可能かどうか)や雨の日は飛ばせないなどの問題があります。むやみに新しいものに飛びつくだけではなく、メリットが自分に必要かどうかしっかり見極めなければならなりません。

 

Q後継者についてのお考えは

A.そもそも、後継者不足になることは考えていませんでした。(自分が就農した時は)農業は誰かがするものという認識があったからです。時代は変わりましたね。

現在、水稲の後継者が全体的に不足しています。親子就農もなかなか難しいです。(昔はそうではなかったが)今の時代は家族協定を結んでアルバイトとして雇わなければいけないからですね。賃金が出せるかどうかになると思います。

 

Q.アルバイト等の雇用状況を教えてください

A.現在、アルバイトの人は来ています。3月から11月です。

冬に賃金は出せませんので常時雇用とは少し違いますけれど。

 

Q.森下さんにとって農業とは何ですか?

A.全ての元です。米も生きていますし、人間も命を食べて生きています。農業は命そのものです。生きていくためには食べなければなりません。かっこいい言葉を並べるとそうですが、米の価格下落の中、やらざるを得ないと言うのが本音です。一粒万倍という言葉をご存知でしょうか?春に1粒種を撒くと秋には米が万倍にもなって実るという意味です。農業は一粒万倍を実行しているのに富は万倍になりません。不思議ですね。

執筆 中谷

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